イールド・カーブとはどのようなものですか?
イールド・カーブ(yield curve)というのは、利回り曲線ともいいますが、これは具体的には、債券の利回りをy軸に、債券の償還までの期間である残存期間をx軸にして描いた曲線のことです。
順イールド・逆イールドとは?
短期金利から長期金利までの関係を示すもので、通常は短期金利よりも中期、長期金利のほうが高くなる(順イールド)ことから、曲線は右肩上がりになります。
しかしながら、物価上昇や景気の過熱などによって、日銀が金融引き締めに踏み切り、市場参加者のインフレ期待が沈静化した場合には、反対に短期金利が長期金利を上回り(逆イールド)、右下がりの曲線を描きます。
このように、イールド・カーブの形を分析することによって、経済の現状を把握することができます。
ちなみに、債券市場の参加者は、イールド・カーブの形状を見ながら、どの年限の債券に投資すればよいかを判断しています。 |