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情報の非対称性とは?

情報の非対称性とは?

情報の非対称性というのは、各経済主体間で、取引対象の性質等に関する情報の内容に、格差が存在することをいいます。

情報の非対称性と市場メカニズム

一般的には、このような経済主体間の「格差」の存在自体が取引機会(裁定機会)となり、この格差が取引によって消滅するのが市場メカニズムの働きといえます。

しかしながら、「情報」の場合には、消費の排他性がなく転売も容易という性質がありますので、取引対象の商品としては成立しにくく、市場に任せたのでは、情報の非対称性は解消しません。

これは、一種の市場の失敗ともいえます。

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金融取引における情報の非対称性は?

金融取引における情報の非対称性は、貸し手(資金の出し手)と借り手(資金の取り手)との間で存在することが多いとされています。

これは、借り手は、資金使途である自らのプロジェクトの収益率やそのリスクに関して、比較的多くの情報を有していますが、これを貸し手に正確に伝えるのは非常に難しいということです。

つまり、情報を正確に伝えないことにより、超過利潤を獲得する機会がある一方で、そのような行動が拡大すれば、貸し手は必要以上に資金を出し渋ることになりますので、資金の過少供給が生じます。

銀行の機能とは?

銀行の基本的な機能は、次のようなものであると考えられます。

■融資に関する審査やモニタリング等の借り手に関する「情報生産」機能に特化する。
■生産した情報を「預金」という金融商品に体化することによって、情報の非対称性の問題を解決し、金融仲介を円滑化する。


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