情報の非対称性とは?
情報の非対称性というのは、各経済主体間で、取引対象の性質等に関する情報の内容に、格差が存在することをいいます。
情報の非対称性と市場メカニズム
一般的には、このような経済主体間の「格差」の存在自体が取引機会(裁定機会)となり、この格差が取引によって消滅するのが市場メカニズムの働きといえます。
しかしながら、「情報」の場合には、消費の排他性がなく転売も容易という性質がありますので、取引対象の商品としては成立しにくく、市場に任せたのでは、情報の非対称性は解消しません。
これは、一種の市場の失敗ともいえます。 |