MVA(Market Value Added)というのは、日本語では「市場付加価値」と呼ぶ、米国の経営コンサルティング会社であるスターン・スチュワート社が開発した企業評価の指標の1つをいいます。 具体的には、市場価値から事業に投入した資本を差し引いた値のことです。 この市場価値というのは、株式時価総額に連結有利子負債や少数株主持分を加えた額であり、また、資本というのは、株主資本に負債と貸倒引当金など外部支出を伴わない勘定科目を合算した額であり、事業に投資された簿価ベースのキャッシュに相当します。
MVAがプラスであれば、その企業は投入された資本を上回る価値を生み出したと評価されます。 なお、理論的には、その企業が将来にわたり生み出すEVA(経済的付加価値)を現在価値に引き直したものがMVAになります。
株価というのは、必ずしも将来収益だけを反映して決まるわけではありませんので、MVAによる評価には一定の限界があると思われます。 しかしながら、企業価値評価や経営評価の指標として株式市場での注目度は高まっているといえます。
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